2013年1月25日金曜日

今年最初のバラ 

軽井沢在住の方から、いいバラを手に入れられるお花屋さんを教えていただいた。
彼女のお宅には、めったにお目にかかれないようなビロード深紅のバラが1ダースほど
飾られていてその見事さに目を奪われたのだが、
そのバラは何と1カ月近くその美しさを保っているという。

さっそく佐久市岩村田にあるそのお店、アンフルールさんを訪ねてみた。
確かに最上級のバラが何種類も揃っていて、しかもお値段は都会とは比べ物にならない
お手頃さだ。

私が今回自宅に持ち帰ったのは、Crazy Twoという赤に白の絞りのバラ。






大輪のこのクラスのバラを置いているお花屋さんは都会でもそうはない。
初めて出会ったバラだったが、家に帰って調べると2004年に作出されたばかりの、
今をときめくデルバールのフレンチローズのひとつだった。改めて感激。
花弁の開き方が何ともあでやかで、ふわっと上品な香りがする。

Crazy Twoの上に飾っている絵は、流郷由紀子さんというバラの画家によるハコネサンショウバラ
の水彩画だ。野生バラを愛し、日本中、世界中を回ってバラを描き続けている方だ。
昨年の12月にバラの会で久しぶりにお会いし、年が明けてから彼女の八ヶ岳のアトリエを訪ねたのだ。現在彼女の水彩画を3枚お預かりし、そのうち1枚を我が家に譲っていただこうと考えている。流郷さんは有田で磁器に絵付けをするお仕事をしてから海外旅行に出られるので、6月に予定している軽井沢レイクガーデンの個展まで我が家に飾って楽しんでくださいという何とも寛容なお申し出をしてくださったのだ。

というわけで、贅沢なことに今年は年初から素敵なバラたちと暮らしている。

2013年1月20日日曜日

冬の暮らし


 
ご存じのとおり、3連休の最後の日は大雪になった。首都圏も久々の大雪に道路の交通が
大混乱したと聞いているが、ここ軽井沢も例外ではなかった。我が家で30センチ近くの積雪。
 
それから6日。幹線道路にもう雪はないが、小さな道にはまだまだ融けない雪がどっさり。
 

 


シュッシュッと雪を踏みながら進むお散歩は爽快だが、ことのほか疲れる。
プシケーは運動し足りないのか、家に帰るとお庭でワンワン吠えながらもうひと暴れする。

寒いけれど、陽の光がここ何日かで春めいてきた気がする。
南の窓から降り注ぐ光がぽかぽかして、心も体もふーっと楽になる。
しばらく忘れていた感覚。。。確実に春が近づいているらしい。

この冬の日々、雪かきは夫がやってくれるので、私は薪運びを少し手伝うくらいで、
家の中ですっかりのんびりしている。というかお正月の食べすぎで胃腸の調子が
イマイチ、毎日だらだらしていたというほうが正しい。
スローペースでキッチンの収納を入れ替えたり、机を整理したり、壁の絵を掛け替えたり、
ずっとやりたかったのに時間がなくてできなかったことをしている。
薪ストーブの前に陣取って読書したり、庭の計画を頭の中で考えるのも、
今の季節とっておきの楽しみだ。植えたいバラの妄想がどんどん膨らんでいく。
冬の間は、本当の春が来る以上に、春を頭の中で楽しめる。



2013年1月19日土曜日

外ネコ、アレックとの別れ

新年早々なぜこの話題なのかわからないのだが、
PC内の古いアルバムでバラの写真を探しているうちに、
川崎の家の窓辺によく来ていた器量よしの雌ネコの写真が出てきた。
我が家ではアレックと呼んでいた、気位の高い野良ネコだ。
もう15歳は過ぎているだろう。





アレックとはかなり古い付き合いで、まだプシケーの先代犬がやってくる数年前に、
我が家のベランダの物置に赤ちゃんを産んだことから、アレックとの深い付き合いが始まった。
私のバラの庭は母ネコと3匹の子ネコに占領されて、水やりもままならなくなった。
母ネコアレックの人間への警戒心は激しいものがあって、そばへ行こうとするとシャーっと
飛びかからんばかりに威嚇して、私たちが庭へ出ることを許さなかった。

それから3匹の子ネコを母ネコの留守の隙に1匹ずつ捕まえては家の中で馴らして、
里親探しに奔走する日々が始まった。その間もアレックは狂ったように鳴きながら、
子ネコを探して我が家の周りをぐるぐる回る。
里親が決まった後は、人間をよせつけない野生児アレックを捕獲して避妊手術を受けさせ
なくてはならなかった。私たちが責任をもってやるしかない。何度も何度もトライした末、最後は
観念したように自分から檻に入ってくれた。賢い子。

アレックは私たちを信用しているのかしていないのか、結局子ネコがいなくなった後も
ずっと我が家の庭に居座った。我が家の食卓に、窓ガラス(夏は網戸)越しにひっそりと
付き添うアレック。人が怖いくせにいつもうちの家族になりたがっていた(と思う・・・)。
我が家の子どものネコアレルギーがなければ、きっとアレックと子ネコの何匹かはうちの子たちに
なっていたのだろう。
そんな私たちの気持ちをわかっていたのか、アレックはそれからもずっと我が家の外ネコであり続けた。一度も私たちに抱かれることなしに。(手をちょっぴり触るくらいしか許さないで)

しばらく姿をみせないことは何度もあった。何歳になっても若くて魅力的なアレックは、
雄ネコからもいつも追いかけられて救いを求めてきたが、きっと人間からも可愛がられ、
我が家以外にも何軒かおうちがあったに違いない。そしてそれぞれの家で、
別の名前で呼ばれていたのだろう。

軽井沢への引っ越しを決めてから、「アレックはどうしよう、軽井沢へ連れていこうか」
と主人と私は本気とも冗談ともつかない会話をしていた。

ところが、引越しの3,4ヶ月くらい前から、気づくとアレックの姿が見えない。
これまでと違って、何かよそよそしい不在感。アレックが帰ってくる気がしない。
アレックは忽然と姿を消してしまったのだ。

生きているのか死んでしまったのかわからない。
気位の高いアレックらしい別れ方だった。

ごめんね、アレック。あなたに相談せずに引っ越しを決めちゃってごめんね。
あなたが私にとって、初めて本気になってつきあった動物だったわ。
ありがとう、大好きよ。そしてさようなら。

2013年1月6日日曜日

新しい年を迎えて

新年おめでとうございます。
新居で穏やかな新年を迎えました。
 
 
 
 
 
昨年1年間の変化の年を経て、今年はどんな年になるのでしょうか。
私の人生第2章のテーマは「豊かさ」です。私の考える「豊かさ」とは、
日々の生活の中で、
小さな事象に感動できること、
尽きない好奇心を感じられること、
自然や動物と強い結びつきを感じられること、
野菜や植物を育てること、
夜寝る前に一日の恵みを感謝できること、
過去と未来をつなげること、
・・・などなどです。
 
軽井沢の地に越してきて、私は確実に以前より豊かになっていると感じています。
新しい一年にも大いに期待しています。  
 
 
1月2日に夫がベランダから撮った日の出の写真です。
 


暮れに降った雪がお正月も残っています。
雪が好きで、お庭から上がってきたがらないプシケー。
白いカモシカのよう。
 
皆様にとっても、2013年が豊かな恵み多い年となりますように!!