2012年4月27日金曜日

人との交流 その1

新居の引き渡しの日から、ここ軽井沢ではずっと人との出会いがある。新しい人との出会いも
あれば旧い友人との再会もあって、人間関係でもとても恵まれたスタートを切ったといえる。

先週の日曜日は、セター仲間たちとの集まりが北軽井沢であった。大阪のmixi仲間が3頭のセターを連れて初めて軽井沢へ来るのに合わせて、いつものメンバープラス新メンバー、総勢19人と19頭がドッグバケーションに集まった。ここの起伏のある2000坪のドッグランは他に類をみない規模で、大型犬が思う存分走りを堪能できる。

午後からは雨が降ってきたので、お仲間の千ヶ滝の別荘にワンコともども全員でお邪魔して、薪ストーブにあたり、まったりと幸福なコーヒータイムを過ごさせていただいた。

大阪のセター2頭はプシケーのいとこに当たり、男の子のテッラ君とは初対面なのに意気投合!
セターの中でも体の大きい2頭がダイナミックに誘い合い、一緒に走って遊んでいた。

ずっと飼い主の都合で振り回わされていたプシケーも、この日は久々に弾けて遊べてどんなに嬉しかったろう。ここ数日、どんどんお腹の調子もよくなって、いよいよ完全回復が期待できそう。

左がテッラ君、右がプシケー

ここ軽井沢は、私たちにとってライフスタイルを共有する愛犬仲間たちが集まってくる場所だ。
こうした集まりの最初は、5年前のプシケーのきょうだい犬たちの顔合わせで、そのときも大阪や九州や東北から20名20頭ほどが北軽井沢に集合した。それからmixを通してどんどんセター仲間の輪が広がり、今では親戚同様のお付き合いをさせていただいているご家族も何組かある。まだ段ボールだらけの私たちの新居にもこのオフ会の前と後に一家族ずつが訪ねてくれた。彼らのセターたちも、山の家のときと同じようにすぐに寛いでくれたのは嬉しかった。

これからのシーズン、まだまだ楽しみは続くだろう。

2012年4月26日木曜日

自然の恵み

軽井沢へ転居してからあっという間に9日が経ってしまった。

引越しの荷物をひたすら片付ける毎日だが、毎朝幸せな気持ちで目覚め、夜寝るときは
一日の恵みに心から感謝を捧げてしまう。

家の中は暖かくて、どの部屋も温度が一定で快適だし、東西南北どの窓からも芽吹きが
始まりかけた雑木林が見える。
家の中からいろんな種類の野鳥が飛び交うのや、すばしこく木から木に移動するリスの姿
も見える。

愛犬と散歩に出ると、のどかな田園風景が広がり、冠雪が残る浅間山をあちこちの角度から拝むことができる。毎日違った道を探索して、黒土の畑や小川や水路や土手、立派な門構えの民家、お洒落な別荘といった発見にわくわく。朝の散歩でどこまでも続く農道をずんずん歩いていると、茂みからキジのツガイがばたばた飛び立ってびっくりしたり。この辺の小学生や中学生が道で行き交うとき必ず「お早うございます」「今日は」と挨拶してくれるのも新鮮な驚きだった。

こんな素敵な世界のまだ入り口に立っただけなんて、何て幸せなことだろう!


信濃追分駅に近い道 
白い雲の下に見えるのが浅間山です。

フキノトウはちょうど食べ頃?

これはツクシ?
親子連れがかごをもって取っていました

ここは本当に豊かな土地です。

2012年4月19日木曜日

引越しを終えました!

4月15日と16日の2日間をかけて川崎から軽井沢への引越しをしました。

初日は、25年間住んだ川崎のマンションの荷物の搬出をしました。
家具の一部は逗子の義母の家と大宮の息子の新しいマンションへ移動させ、
逗子の家からお仏壇と石灯籠を運んできて他の荷物と一緒にトラックに
積みました。3トン車でピストン輸送して10トン(!)車へ。
最後の日々は近所の友人たちや私の弟などが手伝ってくれましたが、バラやクリスマスローズ
の鉢やガーデングッズも多く、荷造りしてみたらすごい段ボールの数になってしまいました。 
何とすべて積み終えたのは夜の7時半。それから出発して、軽井沢の新居へ着いたのは
深夜になりました。闇の中でふくろうがホーホーと鳴いて迎えてくれました。

翌日は朝の10時から搬入がスタートです。近くのローソンの駐車場を借りて、10トン車から
3トン車に積み替えてやってきました。午後2時半くらいにすべてが積みおろされ、家の中は
段ボールの山だらけになりました。段ボール箱を開いても開いても、なかなか減りません……。

引っ越して4日目の今日、リビングダイニングの南側の大きな窓を覆ってしまっていた
段ボールの山が1列2列なくなり、外の景色がようやく見えるようになったところです。
昨日から簡単な食事も作れるようになりました。

今まである程度知っていたつもりの土地ですが、いよいよここに住むのだと思うと、
すべてが新鮮に映り、心の高揚を抑えられません。私がずっと求めていた
「豊かさ」がここにはあります。どことなく春の活動が始まりそうな気配の木々や
落ち葉に覆われた地面から出ている緑の芽や散歩道のあちこちから聞こえる
小鳥のさえずりや遠くに見える山々。ただいるだけで、ここの空気を吸っている
だけで、深い充足感を味わうことができます。

愛犬プシケーといえば、初日からすっかりくつろいで、一人で2階の寝室に行って
寝ています。軽井沢移住計画を進めていたこの一年近く、何かとあわただしく
落ち着かなかったのか、胃腸の調子を崩していましたが、やっと落ち着いてくれそうな
感じがします。一年間、不安な思いをさせてごめんね。

やっと無事にここに移り住むことがでたこと、心から感謝です。

2012年4月10日火曜日

華燭の典

4月8日、我が家の長女が晴れの日を迎えました。代官山のポールボギューズというレストランで、挙式と披露宴を執り行いました。東京では桜も満開になって、あたたかい春の陽のもと、すべてを無事に終えることができ、大きな喜びと安堵を感じています。



会場の入り口のウェルカムボードの横でお客様をお迎えするのは、
二人で行ったミラノのデザイン展の際にお揃いで買ったリモワのスーツケース。
中には4月8日の数字と二人のイニシャルの文字。そして二人の仕事に関係する車と建物のミニチュアたち。
横のフラワーアレンジメントは花嫁の母からプレゼントさせてもらいました。 



前日にどきどきしながら思いを込めて活けたプレゼントのお花。娘の要望に応えて、
パープルのグラデーションのお花をお教室の先生が市場から買い占めてきてくださいました。

 

挙式の直前には、私たち両親の手で娘にウェディングヴェールを被せる儀式を行いました。
このヴェールは両親が娘を悪や災いから守りながら大切に育ててきた見えない護りの膜を意味するそうです。
挙式の中で牧師様のお許しにより、このヴェールを新郎が掻き揚げて花嫁にキスをすることによって、
娘は両親の手から新郎に委ねらるのです。



我が家のワンコも廊下のディスプレーに混ざって参加させてもらいました。
左がプシケー、右は先代犬ボンボンです。

 二人が企画し、前日の深夜まで準備を重ねたという披露宴は、すみずみまで二人のオリジナリティーが満ち溢れ、和やかで心温まる宴となりました。
今は亡き私の両親や義父もその場に一緒にいて満面の笑顔で祝福してくれていたことを感じました。

一夜明けて、私は昨日の幸せな余韻が残る中、どこか力が抜けてしまって宴の後の寂しさを感じています。娘の結婚に関して今まで一度も感じなかった「娘を手放す」ということの痛みを初めて実感したからでしょうか。夫に聞いたらやはり同じ気持ちだったようです。