こちらに移り住むようになって心を惹かれた植物は、マイヅルソウ、チゴユリなどの小さな山野草から始まって、サクラソウ、ヤマオダマキ、種々の山桜、ライラック、アカシアの花と数えきれないほど挙げられるが、今とても気になっているのが、あやめとジャーマンアイリス。
わが家のご近所のお庭には、どこにも必ず植わっているのが、あやめとジャーマンアイリスだ。
あやめは白か紫だが、ジャーマンアイリスには、白と紫、ピンクと紫の組み合わせや、黄色と茶などの組み合わせがあってとても華やか。しかもどこのお宅でも、それが1本2本ではなく10本20本と群生しているのが見事だ。どちらも5月の末くらいからずっと開花が続いている。
私はまず、こちらのあやめのすっとして楚々とした立ち姿に心を奪われ、紫の花のついた鉢を買った。そしたら、お隣の奥様が、白の苗も分けてくださった。
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撮影6月3日
追分の御影用水のあやめ |
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撮影6月5日
小諸のオープンガーデンで咲いていたあやめ |
軽井沢の自然な雰囲気のお庭に確かにあやめはよく似合う。
一方、ジャーマンアイリスのもつあのゴージャスな華やかさも、やはりあらがいがたい魅力だ。
6月初旬、私たちとほぼ同じ時期に小諸に引っ越してきた友人に誘われて、小諸のオープンガーデンやジャーマンアイリスの畑めぐりをするうち、すっかり虜になってしまった。
下の写真は、友人宅に飾ってあったジャーマンアイリスの切り花。お部屋じゅうに漂う芳香。こんなに香るなんて知らなかった!
次の画像は、小諸のオープンガーデンに行く途中の道で咲いていたジャーマンアイリス。
小諸は晴天率が高く、日照時間が長く、乾燥しているせいか、ジャーマンアイリスの花も大きく、のびのびと育っている。こちらでは地面に植わったジャーマンアイリスがよく殖えそうだ。
そして最後は、友人宅の近くにあるジャーマンアイリス畑。何と板橋区にある春光園の農園だそうだ。畑の畝ごとにきちんと名札が立っている。
ここで、友人とジャーマンアイリスの苗を分けてもらった。私が買ったのは、黒紫のSuperstitionと紫がかった白のSnow Goddess。農園のご主人がさらさらと英語のスペルで書いてくれた。アメリカに新種を仕入れに行くそうだ。
この小諸の友人は、実はイングリッシュセターのお仲間で、嬬恋に別荘をおもちなので、いつも軽井沢方面で一緒に遊んでいただいていた。お山の植物や野鳥には大変詳しくて、私はM博士とお呼びして、いろいろ教えていただいている。この数年はバラの栽培も始められ、共通の話題が広がっている。私たちは、奇しくも同時期に長野県人になったわけだが、今後のお付き合いもとても楽しみだ。
ここからは余談だが、5月にご近所で「あやめ」といっていただいて植えた苗は、形と大きさから見て、あやめではなくジャーマンアイリスだったようだ。だとしたらわが家の庭にはすでに10本以上の苗が植わっている。
そういえば主人の企業留学に伴ってアメリカに2年滞在した約30年も前のこと、私はホストファミリーのアメリカ人のお宅のお庭に華やかなジャーマンアイリスが咲いていたのにいたく感動して、自分も将来絶対ジャーマンアイリスをお庭に植えようと決心したことがあった。でも都会の小さなお庭ではうまく育たないでとっくに諦めていたのだが、この年になってジャーマンアイリスへの夢が叶うのだろうか・・・。