2012年8月30日木曜日

旧軽井沢の魅力その1 サロンコンサート

お盆の後はずっと雨が降らず、昼間は残暑の強い日差しが照りつける日が続いています。
そして軽井沢の町はまだ遅い夏休みを楽しむ人たちでいっぱいです。

この1週間余りで2回続けて旧軽井沢へ出かけて行く機会がありました。

最初は、旧軽井沢の古くからの別荘地でのサロンコンサートへ。
我が家から旧軽井沢へは、幹線道路18号が混んでいるので、1000メートル林道を使って中軽井沢へ、さらに三井の森から鹿島の森へ抜けて車を走らせます。寶性寺のあたりから、うっそうとした木立の山に入り、空気がひんやりと変わる。いよいよ旧軽井沢に突入します。

お目当てのサロンは、道がわかりにくくて途中迷ってしまいました。ショーハウスを通り越して、左折すると、いかにも旧軽井沢らしい石垣と苔と落葉松の道に出ました。行けども行けども、石垣が終わらない。一つのお屋敷の敷地の広大なこと。別荘管理の方に道を教えていただき、引き返します。






たどりついたアトリエブルックスという木立の中の建物は、聴衆で満員に。2階のギャラリー席から、
今日演奏のあるクラヴィコードという古楽器とショパンが愛したというプレイエルピアノの写真を撮りました。演奏者は私のバラ関係の友人で、今日はクラヴィコードでオールバッハ、プレイエルピアノでオールショパンを弾きます。



クラヴィコードは4,5年前に一度大賀ホールで耳にしていたのですが、「かそけき」という表現がぴったりな小さな音。耳をすまして聴いているうちに、静かにバッハの世界が広がってきます。

プレイエルピアノというのは、日本に何台もないような珍しい楽器なのだそうです。そんなピアノを置いているこのサロンのオーナーさんは一体どんな文化レベルの方なのでしょう!

友人の話によれば、弾き方も音の出方もまったく現代ピアノとは違うそうです。音を探りながら弾いていくうちに、ショパンが好んで弾いていたに違いないまろやかな音が引き出されてくるといいます。
私にとっても、今まで聞いたことのあるどのショパンとも違って、その喜びや悲しみの内面が、華麗な、豊かな音になって心に深く入り込んできました。友人の演奏に加え、ジョルジュサンドとの愛の逃避行を朗読する、下重暁子さんの語りも素晴らしかったからでしょう。詳しくは友人のブログでご覧下さい。

久しぶりに旧軽井沢へ行って、久しぶりに生の演奏に触れ、心地よい興奮を感じた一日でした。

2 件のコメント:

  1. サロンコンサート、行かれたのですね~
    貴重な楽器と似合う雰囲気の素敵なコンサートだったのですね。
    やはり軽井沢は奥が深い・・・
    うっとりと時間を過ごされた様子が目に浮かびます。

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  2. ミモザさん

    私もぎりぎりまで都合がつかなかったのですが、
    すでに満席で無理やり入れていただいたのです。
    久々に一人で外出というのも楽しかったです。
    またコンサート行きたくてうずうずしてます。

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