2011年11月3日木曜日

軽井沢に中古物件を買う

中軽井沢の中古別荘、それは、ほとんど一目ぼれでした。

夫と私は10年前に旧軽井沢の街並みを見下ろす山の上に別荘を建て、この10年間通い続けているうちに、軽井沢の自然の中に思い切って生活の拠点を移そうかと考え始めたところでした。愛犬にとっても、ここ数年の都会の夏の暑さは耐えがたいものになっていました。

軽井沢の中でも気候が穏やかで過ごしやすい追分あたりに家を建てようと平坦な土地を探し始めてまもなく、夫がネットでロケーションのいいその中古物件を見つけたのです。
問い合わせると、欲しい人がいて話が決まりかけているということで、そう言われると不動産屋さんの策略に違いないと思いながらも、どんな物件か見たくなるものです。さっそく翌日には現地に飛びました。

その土地は敷地も広く、交通も至便ではありましたが、何より土地と建物のもつ風情と品格に心を惹かれました。駅から歩いて行ける距離なのに、隣家が西側にあるだけで、東も南も北も高い樹木が茂った成熟した森です。
とはいえ、家の周りは樹々がよい具合に間引かれ、さりげなくツツジやしゃくなげなどの低木が植えられ、その自然に手を入れた感じが「いとをかし」とでもいいましょうか。この別荘の持ち主のこの土地への思いがしのばれて、たいそう趣深いのです。

敷地の周辺を歩いてみると、森の中に別荘と民家が点在し、ちょっと歩くと視界が開けてのどかな田園風景が広がります。

ここは、私が探していた場所かもしれない、そういう思いがこみ上げてきました。

こうして私たちは、中古別荘をリノベーションして住むという新しい選択肢をその日のうちに選ぶ決心をしたのでした。

2 件のコメント:

  1. 住む為の「場所決め」は、まずは一番難しい事ですね。あちこち捜している中で、一目ぼれというか、「ピンとくる事」も極めて重要な要素ですね。土地だけではなく、そこに立つ中古住宅の風情も気に入ったとはラッキーです。

    また、定住するとなると、森の中にすっぽりと収まって、何物にも妨げられない環境も素晴らしいのですが、もしもの場合には車以外の交通手段も利用できないと心配ですね。それと、これもまたもしもの場合ですが、お医者さんが近くにあると安心ですね。その両方が手に入るなら、買うしかないです。

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  2. コメントありがとうございます。

    今回の土地探しの中で、区画された別荘地は自分たちには「ピンと来ない」ことがわかりました。

    幸運なことに、この物件、森の中にありながら、鉄道の駅からもお医者さまからも徒歩10分のところにあるのです。ご指摘のように、人生第2章の家づくりには欠かせない要素でした。

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